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いろんな夢、希望を描き実現できる、
そんな可能性に満ちた力の源が大好き

塚本 彩乃

人材戦略本部教育グループ

兼 一風堂事業本部東日本第7チーム

福岡大バレーボール部で裏方としてチームを支える

熊本県玉名市に塚本彩乃は生まれ育った。進学校の玉名高校に入学すると、あこがれだった看護師を志して医学部系の看護学科を希望するようになる。しかし理系の科目が苦手で成績が思うように伸びなかった。そのため運動が好きだったこともあり、進路を文系に変えて福岡大学のスポーツ科学部に進んだ。
大学では高校から続けていたバレーボールを選択する。しかし福岡大学のレベルは際立って高かった。そこで塚本は、選手としてよりも、選手を支える裏方の役割を担おうと考えて九州地区の大学バレーボール連盟に所属する。
そして部の練習をしながら大会のサポートを行うことになる。福岡大学のバレーボール部は、常に九州において1、2位を競う強豪チームだった。塚本が3年生と4年生のときには、そのチームがさらに躍進して全国でベスト4の成績を収めるようになる。

部の活動は4年生の12月まで続いた。それから塚本は、遅ればせながら就活に入る。塚本は中学校と高等学校の体育の教員免許を取得していた。しかし、学校という狭いコミュニティよりも、もっと広く自由な仕事の場を希望していた。そこで出会ったのが、力の源カンパニーの岩瀬久美子だった。
「岩瀬さんは自分の会社が好きで、力の源カンパニーを熱く語っていました。そういう姿勢と岩瀬さんの人柄に魅かれました」。
塚本は2011年4月、力の源カンパニーの一員となり、19名の同期の仲間とともに社会人としてのスタートを切った。

現場で自力で奮闘した新人時代

姫路店での研修を終えると名古屋平針店の配属となった。店長は西村隆介、とても忙しい店で塚本と同年代のスタッフたちが切り盛りしていた。ひっきりなしにご来店されるお客様への対応で精一杯、一日が飛ぶように過ぎていった。 6ヶ月後には石原隆史が店長を務める本町通り店へと異動する。当時の本町通り店は人員が不足していて、キャリアの長いスタッフたちが現場を仕切っていた。教えてもらう時間もなく、先のことを考える余裕もなく、目の前の仕事で精一杯だった。塚本は若くて経験も乏しかったため、キャリアのあるスタッフたちとの人間関係の難しさを実感した。
自分のことで手一杯のまま1年を過ごしたのち、大阪あべのnini店へと異動になる。大学での部活に似て、現場では先輩の仕事を見てやるべきことを学んでいった。
力の源に入社して3年が経過したとき一つの転機が訪れる。2014年3月、新店ららぽーとTOKYO-BAY店への異動である。同店は初めて経験する立ち上げの店舗、店長は塚本と同期の古俣洋平だった。
このとき新たに新店立ち上げチームが発足していた。同店は新店チームにとっても、新しい立ち上げの型をつくることにおいて重要なお店でもあった。塚本はここで迷いながら落ち込むことになる。
「立ち上げの仕事は経験豊かな新店チームが行うため、私はやることが見つかりませんでした。気持ちが焦って空回りしました。やるべきことの整理がつかず、自分の立ち位置もつかめず、精神的に落ち込みました。そんな私の状況とは関係なく、ららぽーとTOKYO-BAY店はオープンしました。今思えば、事前に新店チームと対話を重ね役割分担を明確にすべきだったと思います」。
塚本は息つく暇もないまま同年6月、今度は正田菜穂子が店長のイクスピアリ店の立ち上げサポートを命じられる。イクスピアリ店は、東京ディズニーランドの施設内にあり強力な集客基盤を有している。
立ち上げチームのノウハウもありオープンにはなんとかこぎつけたものの、人が揃わずスキルも備わっていなかった。11時から23時までの営業時間ではあるが、体制が整わず、朝の8時から仕込みに入り片付けが終わるのは翌朝2時という状態が続いた。
「人が足りず、現況のスタッフだけでなんとかやりくりする日々が続きました。お客様への対応に追われ、人を育てる時間も取れずに気力だけで現場を回していました」。
塚本はららぽーとTOKYO-BAY店へ戻ることはできず6ヶ月間イクスピアリ店の現場で頑張った。そして2015年10月、今度は店長としてららぽーとTOKYO-BAY店へ戻ることとなった。

お客様満足度の向上が店長の仕事

塚本は店長としての運営方針を考えた。そして次のように決めた。
「イクスピアリ店での経験から私は大きな学びを得ることができました。それはお客様の夢を大切にするということです。 イクスピアリ店は東京ディズニーランドの施設の中にあります。ディズニーランドで夢がいっぱいになったお客様は、心のこもった接客でお迎えしなければなりません。私たちはディズニーの研修を受けて入館証をいただきます。回転を上げることも大切ですが、それ以上にお客様の満足度を高めることを目標としました」。
ららぽーとTOKYO-BAY店は家族連れのお客様が多い。家族に対しては主婦のスタッフが気働きを示すなど、スタッフ全員が塚本の方針を理解して丁寧な接客で対応した。その結果、ミステリーショッパーズの評価で1位を獲得することもできた。

同期の5人と新たなステージへチャレンジ

2017年4月からは、現場を離れて教育チームの一員となる。塚本は語る。
「私の新人時代は、会社の成長に組織が追いつかなかったこともあり、フォローして指導する体制が整っていませんでした。そんな中みんな自力で学んでいきました。退職する人も多く課題も感じていました。人事の仕事をいただきましたので、辛い時にはサポートできる体制と仕組みを考えてゆきます。社員はみんな力の源が大好きですが、思いだけでは走り続けることは難しいでしょう。現場から、あるいは会社から、求められる仕事をスピード感を持って実現してゆきたいですね」。
力の源の好きなところについて聞いてみた。
「可能性がたくさんある会社です。いろんな夢、いろんな希望を自分で描くことができ、自分で実現できる場所です。そんな可能性に満ちた会社ですね。これからが楽しみです」。
塚本は7年間現場で勤務して、希望そして課題と向き合ってきた。古俣、澤田、矢部、堺、同じように頑張ってきた4人の同期社員たちも力をつけてきている。彼らとともに、力の源を新たなステージへ導いてゆきたいと意欲を高めている。